原則移動はできないNISA口座

日本版ISA「NISA」の課題

NISAの課題

日本版ISA(NISA)の課題は、専用口座が1投資家につき1口座しか持てず、5年間にわたって他の金融機関に移動できないということでしょう。一度口座を開設して投資を始めた後に、その金融機関の方針やアドバイス、サービスに不満を感じたところで5年間は我慢するしかないということです。5年間というのは投資家にとってとても長い期間ですので、口座を開く際にはその点をよく考慮して慎重に金融機関を選ぶことが重要です。

 

改善されつつある問題点

しかし現在金融庁は、そうした口座移動に関する問題点を解決する為に動き始めています。今夏に政府に向けて提出される税制改革改正要望の中に、口座移動の柔軟化を盛り込む方針を固めていて、この要望が実現すれば2014年から口座移動は自由になる予定です。

 

但し、口座を移動する場合には投資している資産を一度現金化して、新たに投資を行わなければならないという課題があります。普通の投資資産が口座間移動をする方法とは違うということです。日本版ISAは取り扱い証券会社・銀行の間で、専用の投資信託を設定して商品化する方向で動いています。これも資金を現金化しなければ口座移動ができない理由のひとつとなるのです。

 

しかし1投資家に1口座限定とされて、しかも5年間は口座移動ができないとなれば、各金融会社間で口座獲得競争が過熱することは間違いないでしょう。今回の措置が実現することにより、そういった課題が改善されれば利用し易い制度になることでしょう。日本中が注目している新制度だけに、 投資家にとって利用し易い環境になってほしいものです。


このページの先頭へ戻る